当機構について

理事長あいさつ

理事長 神奈川県立病院機構(5病院と本部事務局)は、地方独立行政法人法に基づき神奈川県により平成22年度に設立され、第1期、第2期と取り組みを進め、現在、第3期中期計画(令和2~6年度)4年目を迎え、新型コロナウイルス感染症という思わぬ事態に直面しながらも、いよいよ中期計画に掲げた目標の達成を視野に全力を傾ける時期に入ったものと考えています。

 当機構は、この間、5病院すべてが新型コロナ患者の「神奈川モデル重点医療機関」等の受入医療機関となり、同時に高度・専門医療、地域医療の担い手として、県民の皆さまの生命・健康を守り、県内の医療水準の向上を図るために、医療の提供、支援等に職員が一丸となって取り組んできたと自負しております。
 がんセンターは、都道府県がん診療連携拠点病院、がんゲノム医療拠点病院として、県内のがん医療の中心的な役割を担い、治験や多施設との共同研究なども活発に行っています。また、重粒子線治療施設「i-ROCK」を併設し、患者さんの病状や生活の質(QOL)に配慮した包括的治療を行っています。
 こども医療センターは、福祉施設を併設した小児専門の総合病院として、小児の高度・専門的医療を提供しています。また、厚生労働省から県内唯一の小児がん拠点病院に指定されているほか、ファシリティドッグが常駐する病院として全国的に注目を集めています。
 循環器呼吸器病センターは、循環器・呼吸器の専門病院として地域医療に貢献しています。また、間質性肺炎への医療提供に力を入れるとともに、多剤耐性結核対策等総合的な結核医療を行っています。
 精神医療センターは、精神科救急医療システムの基幹病院としての役割を担うとともに、思春期医療のほか、ストレスケア医療、依存症医療、医療観察法医療などの高度・専門的精神医療を提供しています。
 足柄上病院は、県西地域に位置する中核的総合病院で、地域の医療ニーズに対応した専門医療、救急医療、災害医療、感染症医療などを提供しています。特に各診療の領域を超えた総合診療科の取組を生かした医療の提供を行っています。
 神奈川県においては、東京に次ぐ人口を擁しており、医療・福祉・介護分野において多くの課題が顕在化しています。当機構は、機構が持つ有用な資源を活かし、こうした喫緊の課題に即応した診療体制や危機管理体制を構築するとともに、県内外の医療機関や研究機関等との積極的な協力体制や、質の高い医療人材の確保・育成と臨床研究の推進にも力を入れています。
 今後も、県民の皆さまに愛され、信頼される県立病院の使命・役割を果たせるよう職員一丸となって取り組んでまいります。

2023年4月
地方独立行政法人 神奈川県立病院機構
理事長 吉川 伸治

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